ZEBRAFISH

Aging-associated microstructural deterioration of vertebra in zebra fi sh

患者がん移植ゼブラフィッシュモデル(PDXZ)と抗体医薬

zebrafish認知症モデルスクリーニングによる新規治療薬開発の成功例

ゼブラフィッシュ創薬の課題と克服戦略

zebrafish dementia models

foods that are typically used in diet-induced zebrafish type 2 diabetes mellitus models

TG Zebrafish Insuline Fluorescent Proteins

global development of zebrafish-based drug discovery in the future

Zebrafish Developmental Systems Toxicology

受精後5日間の生存率を指標としたゼブラフィッシュ品質飼育管理システム

》ゲノム創薬からフェノミクス創薬へのパラダイム シフト

                     
2019/08/27

21世紀に本格的ゲノム創薬時代へ突入してから,現在
もなお治療が困難なアンメットメディカルニーズの高
い疾患に対する画期的治療薬(First-in-Class)開発は,
依然として困難を極めている.具体的には,2008年から
2010年における世界の臨床試験第二相試験の成功率はわ
ずか18%であり,国際的に最も深刻な問題として受け止
められている.これら失敗原因の多くが,不十分な臨床
的薬効であることから,従来のゲノム創薬におけるリ
バース薬理学がその役割を果たしきれていないことが,
特に問題視されるようになった(5).
 新薬開発における危機的状況に対して米国NIHが,こ
の困難性に対する研究戦略イノベーションとして2011
年10月に,定量的システムズ薬理学(Quantitative and
Systems Pharmacology)白書を報告し,世界にインパ
クトを与えた(6).この白書によれば,定量的システムズ
薬理学とは,薬理学,ゲノム医学,情報科学が統合され
たもので,多くの革新的挑戦を挙げており,中でも新し
い挑戦的創薬ツールとして,ゼブラフィッシュやiPS細
胞などが提案されている.ゼブラフィッシュ創薬は,脊
椎動物のin vivoハイスループットスクリーニングを初め
て創薬プロセスに提供しており,グローバルな創薬戦略
にインパクトを与え,明白なパラダイムシフトが実現し
てきている(7).一方,1999年−2008年において米国FDA
に認可された新薬を解析すると,興味深いことに62%の
画期的新薬(First-in-Class)は,フェノタイプスクリー
ニング により見出され確立していることが明らかとなっ
た(8).その結果,現状のターゲットベースなリバース薬
理学の限界を克服するために定量的in vivoフェノタイプ
スクリーニングが注目されることとなり,生体レベルで
のフェノタイプやメカニズムの定量的ハイスループット
スクリーニングが可能なゼブラフィッシュへの期待が大
きくなっている。.

関連リンク

三重大学大学院医学系研究科システムズ薬理学

三重大学メディカルゼブラフィッシュ研究センター

関連ファイル

次世代プレシジョンメディシンNext Generation Precision Medicine

In Vivo
ハイスループット
スクリーニング

糖尿病治療薬

摂食抑制薬

血管新生阻害薬

薬物誘発性QT延長症候群

抗肥満薬

難聴治療薬

聴覚神経細胞障害