HOME > TOPICS > 詳細

                   
2024/05/23

なぜゼブラフィッシュ創薬は発展し続けているか。

ゼブラフィッシュ創薬が、これからも持続的に発展する理由は、主に(1)多産系であることと、(2)発生期間が非常に早く受精後3日間で、臓器形成がほぼ完了することが、大きな特徴である。

(1)多産系であること
1. 霊長類:

平均: 1?2個
範囲: 1?4個
霊長類の受精卵数は、種によって大きく異なります。例えば、ヒトの場合は1?2個ですが、チンパンジーの場合は2?4個、ゴリラの場合は1?3個です。

2. ラット:

平均: 8?12個
範囲: 6?16個
ラットは非常に繁殖力が強く、1回の交配で多くの受精卵を産みます。

3. マウス:

平均: 5?10個
範囲: 3?15個
マウスもラットと同様に、1回の交配で多くの受精卵を産みます。

4. ゼブラフィッシュ:

平均: 200?300個
範囲: 100?500個
ゼブラフィッシュは非常に繁殖力が強く、1回の交配で非常に多くの受精卵を産みます。

5. ショウジョバエ:

平均: 100?150個
範囲: 50?200個
ショウジョバエもゼブラフィッシュと同様に、1回の交配で多くの受精卵を産みます。

6. 線虫:

平均: 300?500個
範囲: 100?1000個
線虫は、最も繁殖力が強い動物の一つであり、1回の交配で非常に多くの受精卵を産みます。

7. イースト:

平均: 1個
範囲: 1?2個
イーストは単細胞生物であり、1回の交配で1個の受精卵が産まれます。

1. 霊長類:

高品質な受精卵を十分数可能な年齢期間:

メス:5?10歳
オス:5?15歳
交配可能間隔期間:

メスの生理周期に依存 (例:ヒトは約28日)
2. ラット:

高品質な受精卵を十分数可能な年齢期間:

メス:3?6ヶ月
オス:2?6ヶ月
交配可能間隔期間:

メスの発情周期に依存 (約4日)
3. マウス:

高品質な受精卵を十分数可能な年齢期間:

メス:2?6ヶ月
オス:2?6ヶ月
交配可能間隔期間:

メスの発情周期に依存 (約4日)
4. ゼブラフィッシュ:

高品質な受精卵を十分数可能な年齢期間:

メス:2?4ヶ月
オス:2?4ヶ月
交配可能間隔期間:

毎日交配可能
5. ショウジョバエ:

高品質な受精卵を十分数可能な年齢期間:

メス:2?3週間
オス:2?3週間
交配可能間隔期間:

毎日交配可能
6. 線虫:

高品質な受精卵を十分数可能な年齢期間:

メス:2?3週間
オス:2?3週間
交配可能間隔期間:

毎日交配可能
7. イースト:

高品質な受精卵を十分数可能な年齢期間:

培地状態に依存
交配可能間隔期間:

(2)発生期間が非常に早く受精後3日間で、臓器形成がほぼ完了すること


関連ファイル

(2)発生期間が非常に早く受精後3日間で、臓器形成がほぼ完了すること

独自に開発したゼブラフィッシュMieKomachi

関連リンク

三重大学大学院医学系研究科システムズ薬理学

三重大学メディカルゼブラフィッシュ研究センター